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中国 成都 ホー・スーチュィン

  • Aki
  • 2020年5月13日
  • 読了時間: 3分


タイトルで、「何か」想像がついた人は凄い!

中国の、

成都という都会から、(パンダと四川料理が有名)

車で、8時間ぶっ飛ばした山並みの町の

ほとんど、チベット化してるような、

田舎に住む、

「ホー・スーチュィン」さんのことを書こうと思う。


「中国の成都近くのホー・スーチュインさん」だ。


ブログを「書く」のが難しく、

「読書感想文ならいくらでも書ける。」と

開き直ったところ、

相方が、

「読書感想文じゃん。

面白くない。

君が書く意味がない」と言われ、

「ホホォ、ナルホド。」

では、私しか書けない、

世界の思い出の人を

辿ろうと思う。

これ又、いくらでも書ける。

1日たりとも忘れたことがない。

人間は胸を打つ。

メッセージをくれる。


ホー・スーチュィンさん。

何 寿牢 と書く。

まったくもって一字も読めない。

ホー・スーチェンとも聞こえる。



彼は、山の近くに住む山登りが得意な男で

ガイドをしてもらって

、2泊3日かけて一緒に

大姑娘山(5025m)を登った。


ホーさんの馬にギアやテント、食料を積んで、

かなりの大名登山である。


2泊3日かけて

一緒に歌を歌ったり、

ご飯を食べたり、

凄い言い争いになったり、

仲直りしたり、

助けてもらったり、

沢山の事を共有して

共に歩いた。

山頂では抱き合って泣いた。

一人では見れない世界を見せてくれた。


ホーさんは娘が3人いて、

上は成都に居て、

中と下は近くの町に居て、

真ん中の子はOLさんで、

近々結婚するらしい。

下の子は、まだ学生らしい。

奥さんはチベット系で、

ホーさんは中国系で、

そういうカップルは子供が3人産めるらしい。

家では、豚と羊と馬と山羊を飼っていて、

畑もあって、

奥さんは料理がとても上手で

可愛いといっていた。


下山後も、

ホーさんの家を訪ねて行き、

奥さんの潰した豚の煮物と

育てた野菜料理とを

なんだか大きな饅頭に包んで食べ、

果実酒や、

手作りバターのミルクティーを飲みながら

奥さんと4人で

夜中まで

楽しい時間を送った。



ツラツラとホーさんの事を書いたが、

(書こうと思うとまだまだ書けるが。)


メインテーマはここで、

!!!!!!!!!!!!


ホーさんは中国語しか話せず、

私達は日本語と、3歳位レベルの英語しか話せず、

共通の言語が無いのである。


唯一、お互い漢字が分かるので、

筆談で、確認事項をするだけで、

後は全て、

通じ合わない理解不能の言語と

顔と身振りと、

ただ、心の響きあいだけで、

伝え合って笑い合っていたのだ。

エネルギーが、胸に伝わるのだ。


不思議なくらいに。



この人の素晴らしさは、

この土地の風景の様に、

カラッと澄み渡り、

嫌な事があっても終わるらせてくれる。


登山計画の変更や、

あるはずのギアの不足で、

物凄い言い争いになって、

てんやわんやで、

ひと騒動だった。

結局ホーさんが走って凄い距離、

ギアを取りに戻った。

超人技である。

でも、そうしてくれないと、

どうしても登頂出来なかった。


計画通りにしてくれないと困ると主張した私は、

(主張した割に、)

戻って来た

ホーさんに、悪くて泣いた。



「ごめんなさい」と泣く私に、

ホーさんは

「ホンジャラホー。

ホンジャラホー。

ホンジャラもホー。

ホンジャラ!」と言った。


「もう大丈夫。

アイゼンもある。

テントもある。

はい、お終い!」と言った。


そしていい声で歌を歌った。


いつもこの「はい、お終い!」を

思い出すけれども、

なかなか、あんなに大きなハートを

真似できずにいる。


心がぐちゃぐちゃになった時、

「はい、お終い」といつも思い出す。

そして今に戻してあげる。


何ともイサギの良い男なのだ。













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