山野井泰史
- Aki
- 2023年6月3日
- 読了時間: 3分
お正月辺りの

世間一般「忙しい」
坊主が走る程忙しい、
故に「師走」という
そんな時期に、
映画を3回も、
同じ映画を3回も、
映画館で3回も見た。
なかなか稀な事である。
2回目は「見逃した所、聞き逃した所
まあ要は、穴を埋めよう」という野望。
故に完全に面白い。
生まれて初めて映画館で同じ映画を観ようとするほどの
「お気に入り」である。
3回目は流石に
「そんなに面白くはないだろう」
「いくら私がしつこいタイプの人間でも
そこまでのガッツは無いだろう」と予測したが、
イヤイヤ、
めっちゃフレッシュ!
凄い心持ちである。
「感動」では無い。
「驚異と畏敬」
「想像も出来ない別世界へのいざない」と、
自分が通り過ぎて、忘れ去って、
のうのうとホクホク生きている間ずっと
「この男!変わっていない!!!」という
「衝撃」が胸を揺らす。
20代の私が心秘かにめっちゃカッコいい!!!!と
狂った男である。
山野井泰史と妙子夫婦のドキュメンタリー映画である。

お嫁の妙子も狂わしいほどタイプである。
どの様な映画かを説明すると、
「人生クライマー」と云うタイトルの90分ほどのドキュメンタリー映画で、
10歳から山にのめり込み、
ここ日本、こんな小さな東の島に生まれ、
こんな小さなスケールの山や岩を登り
高卒で縛りをほろい、
勝手に一人で世界の山や岩を登り歩き、
何と、世界最強のクライマーになっていた男の話である。
凄くいい例えがある。
それがどれだけ凄いことか?!
それは例えると、
ヘビー級のボクシングのタイトルマッチで
ラスベガスの大会場を埋め尽くす
おっつい、ゴリラの様な日本人が現れたのである!
(凄いね、凄いねー。)
有名な劇画タッチの漫画、
「ゴルゴ13」の中で、
物凄い壮絶な山を越えて狙撃する話があった。
インチキくさいイタリア人の様な男が、
「無理だ!こんな峠を越えての狙撃は!こんな山を越えれるのは
世界で何ちゃらなんちゃらと、山野井泰史しかいない!」
と激しく訴えるが、ゴルゴ13は峠を越えて狙撃を成功させます。
.(................あ、.
!!!これは、ゴルゴがすごいと云うエピソードでした。)
要は、余り一般に知られていないかもしれないけど、
その世界では「神」的な人です。
本当に凄い人あるあるのアレです。
本当に凄い人は余り有名にならないというアレです。

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でもポイントは、やっぱりちょっと「おかしい」事です。
大好きな自分のものさしを持った最高のレビューを出してくる女性に
さりげなく
この映画の話を振ってみました。
「「人生クライマー」って映画で、山登りの夫婦のドキュメンタリーなんですけど、・・・・・」
「あ!嫌々嫌! 駄目ダメダメ!
映画予告見た!
山登りして指とか鼻とか無くなってる人たちでしょ!?
もう、やめてー、やめなさいよ!!
何でそんなことするの!?
もっと大事に生きてよ、
私、植村直己とか英雄みたいに言われるの聞くたび、
何でわざわざそんなところまで行って冒険とか言って、
挙句、死んだりして、
逆に迷惑だからやめてよーって思うの。」
・・・・・・・・・・・・・・・・
まだ私は
そのドキュメンタリー「どうですか?」まで振っていない。
私の質問提示の方向性まで言わない
タイトルだけで
!!この人は全ての真実を言ってしまった!!
イントロクイズのようである。
私はこの映画を思うと湧き出てしまう
自分のピンクのフェロモン、
ほのかな恋心にも似たキュンキュンを
薄情にも即座に引っ込め、
「そうなんですよ。
その通りなんですよ。」アハハ、と
この話を引っ込めた。
でもやっぱりこんな所を1人で登った男が居る
と思うと、
どうにもたまらない気持ちになるのである。

また見たいなぁ。
会ってみたいなぁ。
美容室しずか 丸勢亜希子
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