宮島沼のマガン
- Aki
- 2020年4月23日
- 読了時間: 2分

美唄が好きである。
札幌から64キロ離れたこの街の「何」が
そんなに「好きか」と言うと、
まず、マガン!渡り鳥である。
最高7万羽!!!のマガンが、
円周4キロ程のそれ程大きく無い沼を埋め尽くす。
ロシアから越冬地の宮城県迄。
4000キロの大旅行の
中継の「お休み処」として、
美唄の宮島沼に
4月中~下旬
9月下~10月上旬の2回訪れる。
この宮島沼にこんなに集まる「理由」。
地形が平らで、見渡しが良く、

休んでいても、敵が来たことが分かりやすい、
「安心な沼」な事。
田んぼに囲まれていて
餌が豊富な事。
この沼で、羽を休め、
長い旅路の
栄養補給をするようです。
夜中の3時に様子を見に言ってみた。
ウウウ!
すごい声であるっっ!
(この日は4万羽居たそうだが。)
皆んな激しく鳴きまくっている!
キャラキャラ
キャラキャラ
とても陽気な声である。
……寝ないのかい?君達は?
と思い、一時退散。

四時過ぎに又戻り、
飛び立つのを待つ。
ここが見所なのだ!
一瞬、
何かのタイミング、
あの人達にしか分からない
「何か」で、
一斉に飛び立つ様!!!
圧巻である。
「わー」しか出ない。
そしてマガン達は、
家族ごとのまとまりで、
田畑に落ちた餌を食べて
食べて
食べて
日暮れに又、
沼に戻ってくる。

その朝夕の見所時を
「ねぐら立ち」
「ねぐら入り」と呼び、
世界一との声もある。
しつこい相方は、
「一度見ただけでは語れない」と
ねぐら立ちから、入りまで、
餌を食べる様迄執拗にマガンを追う。
1日では終わらない。
どこまで、
そしていつから
私達はそんなに
マガンが好きなのだ?
でもそうやって追い回すと、
より楽しいんだな。
毎日、その飛び立ちは違って、
初めて見た日は一斉だったが、
4部隊に分かれての
パラパラとした飛び立ちの日もあり、
近くの畑で、キャラキャラ
餌を食べている日もあれば、
どこにいるのやら?
見かけない日中もある。
そして、面白いのは、
起きていると、いつもいつも
キャラキャラと
本当に賑やかな、
お喋りな集まりのくせに、
ものすごく警戒心が強く、
臆病な鳥である。
そんなに、外敵を気にして、
恐がりなのに、
そんなにお喋りでは、
どんな人でも存在に気がついてしまう。
しょうがないねぇ、
生まれ持った性分だ。
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